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CASE

導入事例

株式会社サイバー大学「キャンパスの中心にある芝生のような場所をオンラインコミュニティで作りたい。」

株式会社サイバー大学

サマリー

[課題]
・学生の学習に対するモチベーションの維持・向上を目指したい
・休・退学の抑止や履修継続率の向上を目指したい
・フルオンライン大学であっても、通学制大学の様な学生生活を送ってほしい

[活用内容]
・在学生、卒業生、教職員の相互コミュニケーション
・在学生、卒業生間で学習方法や学びの中での気付きの共有
・在学生、卒業生有志によるオンライン勉強会や交流会の開催

[成果]
・休・退学を思いとどまる学生が出てきた
・学内のオンライン・オフライン両方の交流が活性化された





多様な人が学ぶフルオンライン大学

ー貴社の事業について教えて下さい。

サイバー大学は2007年に開学した株式会社立のフルオンライン大学です。入学から卒業まで通学が一切不要の4年制大学であり、文部科学省の認可を受けており他の通学制大学と同様に、大学卒業資格である学士号を取得することができます。本学は「場所や時間など個人の環境や条件を問わず、勉学に意欲のある多くの人に幅広く質の高い学修の機会を提供し、社会の形成者として有能な人材を育成すること」を理念に掲げ、運営をしています。

ーコミュニティの運用体制について教えてください。

学生部に属するキャリアサポートセンターが運用を担当しています。
全体の戦略設計を担うマネージャー1名を中心に、コミュニティ施策のアイデア出し、施策の推進をリードするメンバー2名で運用しています。私たちは、一般的なキャリアサポートセンターの業務内容に加えて、新入学生に対するウェルカムセミナーの企画や運営、卒業生に対するキャリアカウンセリングや同窓会の運営支援などにも取り組んでいます。

株式会社サイバー大学

学生たちが自由に集い、交流できる場所を作りたかった

ーコミュニティ導入前に感じていた課題は何でしょうか?

「横の繋がりが欲しい」「学友が欲しい」という学生からの切実な声が多く寄せられており、学内でも解決する必要性を強く感じていました。過去に別のSNSサービスで学内コミュニティを設置していた際には、あまり学生に浸透せずに、一部の学生のみが交流している状態でした。

フルオンラインでの学習は、学友の存在を感じづらく、孤独感に苛まれ、学習のモチベーション維持に悩みを抱えている学生が少なくないことが分かりました。そこで、日々学びを深めている学生同士が交わり、お互いに励まし合い、刺激し合える場所を用意することになりました。

ーコミュニティ導入の目的を教えてください。

1点目は多様な学生が学ぶ本学での人脈を広げてもらい、大学生らしい学校生活を送ってもらうことです。そのためには、誰もが自由に集まって交流できる、キャンパスの中心にある「芝生」のような場所が必要だと考えました。そこでの交流を通じて本学への帰属意識が高まり、卒業後も本学との繋がりを維持して欲しいと考えています。実際、コミュニティには卒業生の参加も認めています。

2点目は学生の履修継続率・卒業率の向上です。学生同士が励まし合い、刺激し合うことで学習意欲を増進させる効果があるのではと考えました。

ーcommmune導入の決め手は何でしょうか?

導入を企画した当時の担当者からは、「同様のサービスを展開する競合他社様と比較し、ご対応やサービス内容が素晴らしく、UIも管理者側・ユーザー側の双方で直感的に使いやすかった点と、コミュニティに対する可能性を信じている社員の皆様の熱量が最も感じられたことから、commmuneの導入を決めました。」と聞いています。

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学生たちの日常や息遣いを感じる投稿が増加

ーコミュニティ内ではどのようなやり取りが行われていますか?

学生たちの日常が垣間見られる投稿や学生同士で活発に交流している様子が多く見られます。

最も多いのは、授業関連の投稿です。各学生がおすすめ授業の紹介や受講後の感想、仕事や実生活で学びが活きたエピソードなどを投稿しています。コミュニティ内で授業の感想を投稿したところ、担当教員がコメントをつけて、そこから交流が生まれるといった、今までにない新たな交流の機会が生まれています。

ー運営にあたって心がけていることを教えてください。

​​学生が自由に交流できる状態が望ましい姿であると考えており、管理人の役割を担う事務局アカウントと、学生との交流を深める教職員の個人アカウントを使い分けて、事務局・運営側は極力コミュニティ内での管理者としての存在感を消すように心がけています。

全体に対するお知らせや大学に対するご意見・ご要望などに対する返信は事務局アカウントから行い、学生と個別にやり取りをしたい場面では教職員の個人アカウントを使用し、自身の考えや意見を自由に投稿する事にしています。

「教職員の顔や人柄が見える」状態を作ることで親近感を与え、学生のコミュニティ内での心理的安全性を高めて、更なる交流の活性化に繋げていきたいと考えています。

株式会社サイバー大学

ー実際にコミュニティの中で印象的だったやり取りはありますか。

期末試験期間に実施した「学生応援企画」です。学生が勉強に向き合う状況の中、その取り組みを応援したいという発想から「#22秋期末試験期間」「#サイバー大学生全力応援団」というハッシュタグを使って、試験期間の学生投稿に対して、必ず応援コメントをつけるという企画を実施しました。これらのハッシュタグが徐々に学生の間でも使用されるようになり、試験期間ならではの励まし合いが活発に生まれていきました。こういったやり取りは、コミュニティという場が存在しなければ起こりえなかったものです。

もう一つは、入学早々にキャリアサポートセンターとの個人面談を希望し、「授業についていけるか不安」と面談で語っていた学生が、面談から1年ほど経過した後に、コミュニティの中で自発的に新入生に向けた激励のメッセージを長文で投稿してくれました。実際に同じ不安を抱えていた少し先を行く先輩からの言葉は、新入生にとって教職員からのどんな言葉がけよりも励まされるものであったと思います。

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コミュニティのおかげで休・退学を思いとどまった学生も

ーコミュニティ運用を通じて得られている効果はありますか?

​​コミュニティ利用者へのアンケートでは「コミュニティを通じて休・退学を思いとどまった」と回答をしている学生も一定数おり、コミュニティの存在が学生の学習継続に貢献していることを表していると考えています。

また、教職員の学生支援に対するモチベーションの増加にもつながっています。学生の様々な投稿を目にすることで、これまで以上に学生を身近に感じる事が出来る様になり、教職員の学生支援に対する主体性がさらに増したと感じています。

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サークルのような小規模なコミュニティも内包する学びのエコシステムを構築していきたい

ー今後どのようなコミュニティの姿を目指していますか?

サイバー大学という大きなコミュニティの中に、サークルのような小規模なコミュニティをいくつも作っていきたいと考えています。共通の趣味や特定のテーマに関心を持つ人たちが集まる小規模のグループをいくつも作り、各グループの中で活動や交流を深めてもらうことで、コミュニティ全体の活性化に繋げていきたいと考えています。

ーコミュニティを事業にどう活かしていきたいとお考えでしょうか。

学生の学びのモチベーションを支えるインフラにコミュニティを据えていきたいと考えています。学びたいと考える全ての方のためにサイバー大学が存在し、多様な経験を持つ学友や卒業生と自由に繋がれて、励まし合い、刺激し合い、新たな学びや人と出会える。そのような好循環を、このコミュニティを基盤として育んでいくことで、社会の形成者として有能な人材を育成し、輩出し続けていきたいと考えています。

ーありがとうございました!


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