会社概要:
「コミュニケーションデザイン」を専門分野として、生活者理解の深さを強みに幅広いクライアント企業へプロモーション施策の提案を行う
- [課題]
・SNSコミュニティは実名制のため、発言に抵抗感あるユーザーが多い
・また、メンバー情報がカテゴリや属性ごとに整理しづらく、収集と分析に工数がかかる- [活用内容]
・女性コミュニティ「Shufucream」メンバーへの商品調査を通じた、生活者のインサイト抽出- [成果]
・今まで表出しなかったインサイトが拾えるようになった
・調査結果も効率よく情報収集できるようになった
「コミュニケーションデザイン」を専門分野として、流通・小売をはじめとしたクライアント企業さまに対するプロモーション施策の提案を行っています。
私たちの部署では、マーケットデータ、中でも「生活者のライフスタイル」に関する生活者調査が主な業務の一つです。昨今多様化し続ける生活者のインサイトを深く理解することが、プロモーション企画立案の起点・背景に直結するためです。
生活者のインサイト取得を目的として、100名近い女性コミュニティを運営していました。当時利用していたのはFacebookグループで、オンラインアンケートを実施していました。
本グループの基本的な運営自体は円滑だったのですが、そもそもこちらのコミュニティは、ある主婦の方が運営していた「趣味で繋がるFacebookグループ」を私たちが引き継がせて頂いたという経緯もあり、約1年半ほど運営してみていくつかの課題が見えてきました。
まず、コミュニティ内での「アンケート回答」にともなうプライバシー面を気にされる方が多くみられるようになりました。Facebookは実名制ですし、グループ内とはいえ友人同士でないメンバー間で個人的な情報や写真が共有できてしまいます。また、マイページのタイムラインからプライベートの投稿や情報にもアクセスできる場合もあります。これらの点に抵抗を感じる方もいらっしゃり、そういった方々からなかなか自発的な発言をいただくことが難しくなっていました。 インサイト取得を目的として生活者調査をしていたものの、結果として集まる声に偏りが生じてしまい、Facebookを通じた精度の高いインサイト取得に課題を感じていました。
またFacebookグループの機能上、情報収集/分析に利用するには不向きでした。投稿やメンバー情報がカテゴリや属性毎に整理しにくいので、手作業で一つ一つチェックと集計を行う必要があり、データ収集と分析にかなり工数を割いていました。
当社の女性コミュニティ「Shufucream」メンバーへの調査を通じた、生活者のインサイト抽出が利用目的です。
導入については、最重要視していた操作性の高さが決め手となりました。 コミュニティ運営ツールをFacebookからSlack(ビジネス向けのチャットツール)へ切り替え、ユーザーである主婦の方にとって①ツール変更による負担②Slackの操作の難しさ、この二つが二重苦となってしまうのではないかと考えたのです。操作性の部分で離脱されないよう、commmuneが主婦の方でも説明不要なほど使いやすいツールだと感じ導入を決めました。
また、担当の方を始めコミューンの皆さんが非常に親身になって対応してくださった点や、これからもっと進化していくであろうプラットフォームとしての期待も決め手の一つです。
今まで表出してこなかったインサイトが拾えるようになりました。 例えば、commmune上で「既存商品Aに関する調査」を行った際は、投稿内のコメントでユーザー間のコミュニケーションが思いもよらぬ形で発展し、商品Aに関する別視点での声を得ることができました。また、commmuneの匿名性によってFacebook運用時には発言がなかった方の活動が見られるなど、以前はリーチしたくてもできなかった層の方との距離が縮まったと感じています。
また、調査内容に応じて投稿のカテゴリ分けや属性分けが容易に実行可能であるとともに、投稿内容/アンケート結果をCSVで一括ダウンロードができるので、以前行っていた手作業が不要になり、効率よく情報収集できるようになりました。
当社のコミュニティは通常のファンコミュニティとは異なりますが、「暮らしのいいね!あなたから」をコンセプトに、一人ひとりが様々な想いを持ってコミュニティに参加されています。だからこそ、ユーザー様が「ここにアクセスする楽しみや目的」を見つけて継続的にコミュニティに参加いただけるよう、弊社運営のオウンドメディア「食べるプラス」やSNS、などの企画と連動し、良い循環体系をつくっていけたらと考えています。 さらに今後は従来のオフラインイベントからオンラインコミュニティへの流れとともに、オンラインを通じたオフラインイベント参加などの動きも促していきたいですね。
ありがとうございました!!
オンライン顧客接点を構築し、顧客の声をリアルタイムで継続的に収集している事例
オンラインのユーザー会やコンテンツの提供によってリアルタイムでお客様の声を収集している事例
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BtoB、BtoCにおけるコミュニティ活用方法の理解がより深まる資料です。