コミュニティツールとは、オンラインのコミュニティを構築し、管理するためのソフトウェアやシステムのことです。
「コミュニティ」は、現在のマーケティングにおいて非常に注目されているトレンドであり、近年、自社運営のコミュニティを立ち上げる企業が増えています。
そんななか、増えているのがこんな声です。
・「そもそも、コミュニティツールで何ができるの?」
・「おすすめのツールはどれ?」
・「選び方のポイントは?」
この記事では、コミュニティツールにまつわる上記の疑問にお答えします。
特に初めてコミュニティに取り組む企業・ブランドの担当者の方は、コミュニティに関する企画書の作成や、ツール検討の参考資料としてお役立てください。
混乱の原因となりやすい“用語の定義”から整理します。
オンライン上のテキストを調査すると、「コミュニティツール」の用語は、大きく分けて3つの意味合いで使用されている様子がうかがえます。
1. 社内外の人々や顧客とコミュニケーションを取るツール(=コミュニケーションツール)
チャット(Chatwork、Slack)、メッセージアプリ(LINE、WeChat)など2. オンラインコミュニティの既存プラットフォーム
Discord、LinkedIn、Facebook、Twitter、Instagram など3. コミュニティを構築・管理・運営するツール
本記事で取り上げるのは、3番目の「コミュニティを構築・管理・運営するツール」です。
特にマーケティング分野で「コミュニティツール」というときには、3番目の意味合いを指すことが多くなっています。企業がコミュニティを構築するマーケティング施策が注目されているためです。
「コミュニティ」が、マーケティング施策として注目される背景は3つです。
1つめは「LTVの向上」です。
近年、新規顧客の獲得よりも、既存顧客の維持・拡大に注力する企業・ブランドが増えています。
LTV(ライフタイムバリュー:顧客生涯価値)を重視する傾向が強まっているのです。
【LTV重視に変化している理由】
・Web広告の競争激化により、飽和状態となって広告効果が低下
・ユーザー態度の変化により、企業発信の広告宣伝に対する信頼度が低下
・サブスクリプションモデルを採用する企業・事業が増え、チャーンレート(解約率)を下げる重要性が上昇
LTVを向上させるためには、顧客との良好な関係性の構築と維持が欠かせません。そのために有効な施策として、「コミュニティ」があります。
詳しくは、以下の記事も参考にしてみてください。
・LTVとは?重要視される背景や計算方法、向上のための施策例を解説
・コミュニティがエンゲージメントを高める2つの理由
2つめは「オンラインコミュニティの活性化」です。
新型コロナウイルス感染症の流行により、人々がつながり交流するための手段として、オンラインコミュニティが脚光を浴びました。
このタイミング以降で、オンラインコミュニティを立ち上げる企業・ブランドが増えています。
しかも注目したいのは、
〈ユーザーはSNSグループに飽き、独立したオンラインコミュニティに移行している〉
と示唆するデータが出ていることです(出典:Users Are Tired of Social Media Groups and Are Shifting to Independent Online Communities, New Study by PeerBoard)。
このデータからも、自社運営のコミュニティを立ち上げる意義が強まっていることがわかります。
3つめは「コミュニティの差別化」です。
オンラインコミュニティに参画する企業・ブランドが増え、「コミュニティ同士の競争」が発生しています。
差別化された魅力的なコミュニティを持つことが、ブランドの競争力となるのです。
「コミュニティがあればいい」というフェーズから、「よりよいコミュニティを持つブランドのほうが競争優性をもつ」というフェーズへ、変遷しています。
これまでSNS上に簡易的なコミュニティを構築していた企業・ブランドが、
「自由な設計ができないし、炎上リスクもある」
という理由で、本格的なコミュニティツールへ移転するケースも少なくありません。
まとめると、
1. LTVの向上
2. オンラインコミュニティの活性化
3. コミュニティの差別化
上記3つの要因から、企業・ブランドが独自のオンラインコミュニティを立ち上げる意義が高まっている、ということです。
以降では、
「企業・ブランドが、自社の独立したコミュニティを、構築・管理・運営する際に使用するツール」
という意味でのコミュニティツールについて、詳しく解説していきます。
コミュニティツールを使うと、具体的に何ができるのでしょうか。
おもに、以下の3つのことが、ノーコードで(プログラミングの知識不要で)実現できます。
1. コミュニティ構築
2. コミュニティ管理
3. データ活用
1つめは「コミュニティ構築」です。
コミュニティ構築は、コミュニティツールの最も基本的な機能となります。
【コミュニティツールの管理画面イメージ】
ツールを使わずにコミュニティサイトを構築する場合、プログラミングやサーバーの専門知識が必要です。
ツールを使うと、知識のない人でも管理画面上の操作で簡単にコミュニティサイトを構築できます。
コミュニティでどのような機能が利用できるかは、導入するツールやプランによって異なります。代表的な機能は、以下のとおりです。
【コミュニティ機能の例】
・メンバー登録
・グループ作成
・コンテンツ投稿(テキスト、画像、動画、その他)
・投稿へのコメント、リアクション(いいね!やスタンプなど)
・フォロー機能
・DM
・Q&A
・ナレッジベース
・SSO(シングルサインオン)
2つめは「コミュニティ管理」です。
オンラインコミュニティを運営するうえで、非常に重要となるのが、メンバーの行動や投稿されたコンテンツを適切にモニターすることです。
不適切な投稿を非表示にする、不適切なユーザーに退会措置をする、といった管理業務を怠ると、コミュニティは成功しません。
しかしながら、それらの業務には膨大な手間がかかるため、コミュニティツールの管理機能が欠かせないのです。
【コミュニティ管理機能の例】
・投稿の非表示・編集機能
・投稿モニタリング機能
たとえば、以下は投稿の非表示・編集機能のイメージ画像です。
誹謗中傷コメントや個人情報など、不適切な投稿に対してスピーディに対応できる機能が、コミュニティツールには備わっています。
3つめは「データ活用」です。
自社運営のコミュニティを作る重要な意義として、コミュニティのデータをビジネスに有益な形で活用できることが挙げられます。
コミュニティツールには、以下のような機能が用意されています。
【データ活用機能の例】
・各種分析機能
・レポート生成
・テキストマイニング
・Google Analytics(GA)の埋め込み
・GA/GTMによる各種タグ埋め込み
・データ連携
たとえば、ユーザーの行動分析ができるコミュニティツールであれば、分析結果をもとに個別にアプローチすることも可能です。
【ユーザー分析の例】
以上、ここまでの話をまとめると、以下3つのポイントが、コミュニティツールのベネフィットといえます。
【コミュニティツールのベネフィット】
1. 自社オリジナルのコミュニティ構築
2. コミュニティ管理の効率化
3. ビジネス成果に直結するデータ活用
Facebookグループなどの既成プラットフォームでは不可能なことが、コミュニティツールを導入すると、できるようになります。
続いて、国内で多く導入されている主要なコミュニティツールをご紹介します。
1. commmune(コミューン)
2. coorum(コーラム)
3. OSIRO(オシロ)
4. QON(クオン)
5. CRAYON(クレヨン)
「どのような視点で選ぶとよいか?」は、後ほどご紹介します。まずは実際のツールを見てみましょう。
出典:commmune
1つめのコミュニティツールは「commmune(コミューン)」です。
コミュニティツール名
commmune(コミューン)
提供会社
コミューン株式会社(2018年設立)
Vision:企業とユーザーが融け合う社会を実現する
概要
企業とユーザーが融け合うコミュニティサクセスプラットフォーム。オンライン顧客接点・ユーザーコミュニティの構築を通じ、LTVの向上、マーケティング効果の創出を実現。
URL
https://commmune.jp/
「commmune」は、売上向上などの重要な事業指標の実現を支援するコミュニティツールです。データ分析機能、KPIの設計やコミュニティの構築、行うべき施策の提案など、運営支援に強みがあります。
カスタマーサクセスの観点から、戦略的に効果的なコミュニティ施策を推進したい企業・ブランド向きのコミュニティツールです。
コミュニティ戦略と運営を知り尽くした専門担当者が、運営代行を行うアウトソーシングサービスも展開しています。
出典:coorum(コーラム)
2つめのコミュニティツールは「coorum(コーラム)」です。
コミュニティツール名
coorum(コーラム)
提供会社
株式会社Asobica(2018年設立)
Mission:遊びのような熱狂で、世界を彩る
概要
コミュニティ運営からロイヤル顧客のデータ分析をワンストップで行い、LTVの最大化と新規顧客獲得の効率化を実現するサービス
URL
https://coorum.jp/
「coorum」は、基本的なコミュニティ機能を兼ね備えたうえで、ノーコードでのサイト構築とオリジナルブランドアプリとしてのコミュニティリリースも可能という特徴があります。
モバイルユーザーのタッチポイントとして、コミュニティをアプリで立ち上げたい企業・ブランドにとって、有力な選択肢となります。
出典:OSIRO
3つめのコミュニティツールは「OSIRO(オシロ)」です。
コミュニティツール名
OSIRO(オシロ)
提供会社
オシロ株式会社(2017年設立)
Mission:日本を芸術文化大国にする
概要
クリエイターが創作活動を続けられることを願い、コアファンと直接つながり、「お金」と「エール」を継続的に生みだすことができる仕組みとして始まったコミュニティ
URL
https://osiro.it/
「OSIRO」は、クリエイター向けのコミュニティツールです。
独自の世界観で、デザイン性の高い居場所を構築でき、クリエイターとファンの双方にとって「没入感」のあるコミュニティ構築が可能です。
出典:QON
4つめのコミュニティツールは「QON(クオン)」です。
コミュニティツール名
QON(クオン)
提供会社
クオン株式会社(1996年創業)
Vision:World Wide Communityを育てる
概要
クラウド型のBtoC向けファンコミュニティ構築サービス。クオンが保有する国際特許を含む4つの知財を基に開発。
URL
https://www.q-o-n.com/service/
「QON」は1996年創業と、他の提供会社よりも老舗であることが特徴的です。1998年には、オンライン・コミュニティモール「Beach®1.0」の設計を開始しています。
クオンが運営する「”絆”のコミュニティ」というオンラインプラットフォームに、企業やブランドのコミュニティが参加しています。
顧客理解や、マス向けのキャンペーンを実施するコミュニティ構築を目指す企業・ブランドにとって有力な選択肢となるコミュニティツールといえます。
出典:CRAYON(クレヨン)
5つめのコミュニティツールは「CRAYON(クレヨン)」です。
コミュニティツール名
CRAYON(クレヨン)
提供会社
株式会社クレヨン(2018年設立)
社名には「世界を色付ける道具」という想いが込められている
概要
音楽アーティスト・スポーツ選手・インフルエンサー・声優・アニメ・キャラクターなど、あらゆるエンタメのファンコミュニケーションの場をアプリで提供
URL
https://c-rayon.com/
「CRAYON(クレヨン)」は、オンラインでコンテンツ発信するインフルエンサー向けのアプリ専用のコミュニティツールです。
音楽アーティスト、YouTuber、アニメ・キャラクターなど、エンタメ分野のコミュニティ構築に強みがあります。
企業・ブランドのコミュニティよりも、「芸能人や有名人のファンが集うコミュニティ」に強みを持っているツールとなっています。
コミュニティツールを選定するときには、チェックしておきたいポイントが11項目あります。
1. 提供会社の価値観
2. 機能性
3. ユーザビリティ
4. カスタマイズ性
5. スケーラビリティ
6. 既存システムとの連携
7. セキュリティ
8. レポート・分析
9. サポート体制
10. 導入実績
11. 今後の発展性
それぞれ、見ていきましょう。
1つめのポイントは「提供会社の価値観」です。
一定の機能性やセキュリティ要件を満たしたコミュニティツール同士ならば、このポイントが何よりも重要、といっても過言ではありません。
提供会社が大切にしている価値観によって、構築できるコミュニティの方向性が変わるからです。
たとえば、先にご紹介した5つのコミュニティツールで見てみましょう。
【コミュニティツールと提供会社の価値観】
コミュニティツール名 | 提供会社の価値観 |
---|---|
commmune(コミューン) | コミューン株式会社(2018年設立) Vision:企業とユーザーが融け合う社会を実現する |
coorum(コーラム) | 株式会社Asobica(2018年創業) Mission:遊びのような熱狂で、世界を彩る |
OSIRO(オシロ) | オシロ株式会社(2017年設立) Mission:日本を芸術文化大国にする |
QON(クオン) | クオン株式会社(1996年創業) Vision:World Wide Communityを育てる |
CRAYON(クレヨン) | 株式会社クレヨン(2018年設立) 社名には「世界を色付ける道具」という想いが込められている |
弊社コミューンの例を挙げれば、以下の信念のもとに、コミュニティツールを手がけています。
VISION
企業とユーザーが融け合う社会を実現する。
MISSION
「こうあるべき」に bet する。
VALUE
超本質主義
なぜやるのか?にこだわろう。
チームコミューン
向き合おう。背中を合わせよう。
コミューンは、企業と顧客の垣根をなくし、共創関係が当たり前である社会の実現を目指しています。その実現のためにコミュニティサクセスプラットフォーム「commmune(コミューン)」を提供しており、また、当社のお客様限定のコミュニティ「SHIP」を通じたお客様との共創関係構築にも力をいれています。
これまでの企業と顧客の関係 ― サービスを与える側、受け取る側という"価値交換する関係"― ではなく、同じ方向を向く共創関係を築きたいと考える方は、ぜひコミューンにご相談ください。
サービスについてはこちらの資料でご紹介しています。
2つめのポイントは「機能性」です。
「2. コミュニティツールでできることは大きく3つ」にて、コミュニティツールの機能をご紹介しました。
【コミュニティ機能の例】
・メンバー登録
・グループ作成
・コンテンツ投稿(テキスト、画像、動画、その他)
・投稿へのコメント、リアクション(いいね!やスタンプなど)
・フォロー機能
・DM
・Q&A
・ナレッジベース
・SSO(シングルサインオン)
【コミュニティ管理機能の例】
・投稿の非表示・編集機能
・投稿モニタリング機能
【データ活用機能の例】
・各種分析機能
・レポート生成
・テキストマイニング
・Google Analytics(GA)の埋め込み
・GA/GTMによる各種タグ埋め込み
・データ連携
どのような機能を保有しているか、細かな部分や強みはコミュニティツールによって変わります。
自社のオンラインコミュニティで力を入れたい機能は何かを明確にしたうえで、必要な機能を洗い出しましょう。
3つめのポイントは「ユーザビリティ」です。
「ユーザーが、コミュニティを簡単に利用でき、快適で使いやすいと感じられるか?」
は、念入りに点検したいポイントです。
企業・ブランドによって、ユーザーの年代やカルチャーが異なるため、想定されるユーザーたちが直感的に操作できるか、確認します。
実際に、そのコミュニティツールで構築されたコミュニティを、ユーザーとして利用してみるのがおすすめです。
資料を見ているだけではわかりづらい、細かな長所(または短所)に気づけます。
4つめのポイントは「カスタマイズ性」です。
自社のコミュニティを競合他社と差別化するためには、オリジナリティのあるカスタマイズが不可欠です。
自社のブランドの世界観を忠実に表現できるのか、確認しましょう。
デザインだけでなく、ユーザープロフィールの項目や、機能面(コミュニティ内のグループ形成など)のカスタマイズも、何が・どの範囲で可能なのか、チェックします。
【参考:commmuneのカスタマイズ性】
5つめのポイントは「スケーラビリティ」です。
参加メンバー数の増加やアクセスの増加など、コミュニティにかかる負荷が変化しても、正常に動作するか、チェックしておきましょう。
コミュニティの規模が大きくなり、ユーザー数が多くなるにつれて、
「サイトが重くて、なかなか投稿できない」
「読み込みに時間がかかる」
といった問題が起きると、ユーザーの不満につながりコミュニティ離脱の原因となります。
「高負荷でも、サクサク動くパフォーマンスを維持できるか?」 について、提供会社の担当者に確認しておきましょう。
6つめのポイントは「既存システムとの連携」です。
導入済みの既存システム(例:CRMシステム)と、シームレスに連携できるかどうかは、ビジネス成果につなげるうえで重要な意味を持ちます。
たとえば、「commmune(コミューン)」はSalesforceとの連携が可能です。
【Salesforce連携アプリでできること】
・契約していない商品の投稿にリアクションしている顧客にアップセル提案
・利用開始から一定期間経過したが、コミュニティへのログインが少ない顧客に解約防止のフォロー
・営業・CSMとのコミュニケーション内容のみならず、コミュニティ上での顧客の行動もSalesforce上で一目で把握
詳しくは「コミューン、Salesforce連携アプリをリリース」にてご確認ください。
コミュニティツール導入の担当部署だけでなく、システムやカスタマーサポートなどからも横断的に意見を収集し、包括的にベストなコミュニティツールを検討しましょう。
7つめのポイントは「セキュリティ」です。
自社運営のコミュニティで、不正アクセスやデータ漏えいといった重大問題が起きることは、確実に防がなければなりません。
セキュリティ面の安全性を確認するための、わかりやすい指標として、
「情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)認証を取得しているか?」
が挙げられます。
【ISMSとは?】
Information Security Management System(情報セキュリティマネジメントシステム)。 個別の問題ごとの技術対策のほかに、組織のマネジメントとして、自らのリスク評価により必要なセキュリティレベルを定め、プランを持ち、資源配分してシステムを運用していることを示す。 組織の情報セキュリティマネジメントの水準が、規格(日本工業規格JIS Q 27001(国際規格ISO/IEC27001))に適合しているかについて、組織を審査登録する能力や公平性を有するものとして認定されている認証登録機関が審査し、認証している。
出典:独立行政法人 統計センター
たとえば、以下はcommmuneの取得事例です。
【参考:commmuneのISMS認証】
■情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)
認証規格 | ISO/IEC 27001:2013(JIS Q 27001:2014) |
認証登録番号 | JP21/080677 |
認証登録日 | 2021年4月12日 |
認証登録範囲 | クラウド型顧客コミュニケーションツールの開発・提供及び保守 適用宣言書第1版 |
認証機関 | SGSジャパン株式会社 |
参考:「commmune(コミューン)」 情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)認証を取得
8つめのポイントは「レポート・分析」です。
現状や進捗を、管理画面から簡単に把握できるコミュニティツールは、改善アクションが早くなるため、成果も早く上げやすくなります。
【参考:commmuneの分析】
コミュニティツールを比較検討する際には、実際の管理画面を操作してみて、レポートや分析機能を確認しましょう。
9つめのポイントは「サポート体制」です。
サーバーやシステム上の問題が発生したときの保守対応はもちろんですが、コミュニティツールの場合、「運営面のサポート体制」が成功のカギとなります。
技術的なサポートだけでなく、戦略立案やコミュニティの運営に関するサポートを受けられるコミュニティツールを選定しましょう。
【参考:commmuneのサポート】
サポートの品質は、資料を見比べるだけではなかなかわからないので、実際に担当者とやり取りするなかで見極めるのがおすすめです。
10個めのポイントは「導入実績」です。
どのような企業・ブランドで採用されているか確認することで、信頼性や業界・業種との相性を推測できます。
たとえば、大規模なコミュニティの導入実績が多数あるツールであれば、スケーラビリティは担保されていると考えられます。
あるいは、BtoC企業、BtoB企業、自治体、クリエイター、エンタメ、アプリ……といった事例を見ることで、自社と好相性のツールを見極めやすくなります。
先にご紹介した5つのツールの導入事例ページURLを以下にリストしますので、参考にしてみてください。
【導入事例ページのリスト】
コミュニティツール名 | 導入事例ページのURL |
---|---|
commmune(コミューン) | https://commmune.jp/case/ |
coorum(コーラム) | https://coorum.jp/case/list |
OSIRO(オシロ) | https://osiro.it/case |
QON(クオン) | https://www.q-o-n.com/service/(事例詳細なし、一覧のみ) |
CRAYON(クレヨン) | https://c-rayon.com/result/ |
最後に、11個めのポイントは「今後の発展性」です。
コミュニティに必要な機能は、テクノロジーの進化、ネット上のトレンド、ユーザーの変化によって変わっていきます。
そのときに、スピーディに対応し、コミュニティツールを発展させ続ける提供会社かどうか、見極める必要があります。
機能追加や改善が期待できないツールでは、やがてコミュニティツールを移転せざるを得ない日がやってくるからです。
【具体的な確認ポイント】
・導入実績ページの事例が、更新されて増えている
・プレスリリースや公式サイトのニュース配信が頻繁にあり、活気が感じられる
・コミュニティツールのアップデートが定期的に行われ、進歩している
自社コミュニティが成長していく道のりを、ともに進化しながら歩んでいけるコミュニティツールを選んでいただければと思います。
自社に適したツールを選ぶ基準がわかりました。では、次のステップとして、運用で失敗しない/成功するにはどうしたらいいのでしょうか?
こちらの資料でご紹介しています。
本記事では「コミュニティツール」をテーマに解説しました。要点を簡単にまとめます。
コミュニティを構築する意義として、3つのポイントがあります。
1. LTVの向上
2. オンラインコミュニティの活性化
3. コミュニティの差別化
コミュニティツールでできることは大きく3つです。
1. コミュニティ構築
2. コミュニティ管理
3. データ活用
国内の主要コミュニティツールのおすすめ5選として、以下をご紹介しました。
1. commmune(コミューン)
2. coorum(コーラム)
3. OSIRO(オシロ)
4. QON(クオン)
5. CRAYON(クレヨン)
コミュニティツールを選定するポイント 11項目はこちらです。
1. 提供会社の価値観
2. 機能性
3. ユーザビリティ
4. カスタマイズ性
5. スケーラビリティ
6. 既存システムとの連携
7. セキュリティ
8. レポート・分析
9. サポート体制
10. 導入実績
11. 今後の発展性
本記事を参考にしていただき、最適なコミュニティツールと出会い、自社の顧客・ファンを幸せにするコミュニティを実現していただければ幸いです。
・・・
私たちは、コミュニティサクセスプラットフォーム「commmune(コミューン)」を通じて、企業のコミュニティ施策における企画・構築・運用を一気通貫でサポートします。
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